発売は2014年、文庫版は2017年。
購入していたのはおそらく2年前くらい?
ずっと本棚に眠ってしまっていた本を、
ようやく読みました。
読み始めたら、あっという間に読了しちゃいました。
本作、自分のフェイバリットの伊坂幸太郎さんと、
阿部和重さんと言う作家さんとの合作品と言う触れ込み。
別途インタビュー記事を読んだところによると、
章毎に担当が異なるとかではなく、
本当に2人で書いては直し、と言う作業をしたそうな。
阿部和重さんの作品は読んだ事がないのですが、
合作と知らずに読んでいれば、普通に伊坂節全開だな、という印象。
主人公がいつの間にか巨大で圧倒的な組織に巻き込まれていく、
そして劣勢劣勢をものともせず、大逆転を収める。
謎が深まりつつも、終盤に回収されていく伏線。
伊坂作品で言えば、モダンタイムスやゴールデンスランバーの匂いを強く感じました。
また、不遇からの一発逆転を狙うと言う意味では、残り全部バケーションの匂いも。
とても面白い、エンタメ小説でございました!