今年の目標として、月に一冊は本(小説)を読む、
と心密かに思っている。
で、一冊読了。
またしても伊坂幸太郎さんではありますが、
昨年ブックオフで買っていたもの。
複数の作家さんで共有したテーマ、プロットでそれぞれが
ストーリーを描くと言った企画モノですが、単品でももちろん面白い作品でした。
奇しくも、先日読んだ新刊と同じテーマである、
AIとの格闘が描かれていました。
伊坂さんにとってAIは、果たして敵か味方か?
肯定の対象かはたまた否定の対象なのか。
そんなことが頭に過ぎりつつも、相変わらずの粗暴な準主役に
振り回される主役といった構図。ボケとツッコミを思わせる会話のテンポ。
ニヤニヤしつつ、時にシリアスに、伏線にハッとしながら楽しみました。
これまたよく登場しがちな、天才プログラマー的な人物が
キーボードを叩きながら苦境を打開したり世界を変えようとする姿は、
とっても魅力的に感じてしまいますね。
「ペンは剣よりも強し」の現代版といったところでしょうか。
いや、ちょっと意味が違うか。
