残りの人生は~シラフで~

断酒をした事で生まれたシラフの時間に、思う事を書いていきます

恋とか愛とかやさしさなら 一穂ミチ

 

初めて読んだ著者。


kindleを見ていて「本屋大賞ノミネート」の帯に惹かれ、

読んでみました。さすが、本屋大賞

 

ストーリーは、プロポーズをした彼氏がその翌朝の

ホームで盗撮容疑で捕まり、、、というもの。

 

なにか誤解やミスリード的なサスペンス要素があるのかな?

なんて思ってもみましたが、そういった要素はありませんでした。

 

自分でもなぜそんなことをしたのか分からない。

その彼氏を理解したい。目線は前半がその彼女目線。

 

家族や友達などにそれとなく相談したりする中で悩みに悩む。

その過程、そして結末はうるっときました。

ふたりの認識のすれ違いも切ないですね。

 

後半では、数ヶ月後の彼氏目線。

ひょんなことから盗撮した被害者とつながり、

その交流から性被害にもいろんな形があることを知っていく。

 

そういえば、前半でも女性だけだという時点で被害者に

なりうるという色々な形が提示されていましたね。

 

出来心一回の盗撮、その犯罪としてのレベルが焦点に

なるシーンもあるのですが、

罪は罪と感じる人とそこまでは気にしない人とがいて。

 

ふと、東野圭吾の「手紙」を思い出しましたが、

殺人はまたレベルが違うかと思いつつも、同じと言えば同じなのか。

 

日常の描写、会話のセリフなどがとても自然に感じられ、

内容としてはドキッとさせられる含みがあり、

読んでみてよかった一冊でありました。