残りの人生は~シラフで~

断酒をした事で生まれたシラフの時間に、思う事を書いていきます

ほのかなひかり 森浩美

読書の秋。

寝床の読書ブームが続いています。

 

最近読んだのは、これ。

タイトル

 聖夜のメール
 想い出バトン
 噛み合わせ
 リリーフはいない
 じゃあまたな
 ワイシャツの裏表
 褒め屋
 トイレットペーパーの芯

 

kindleを漁っていて、unlimitedにあったものをチョイス。

ジャケ買いのノリで、タイトル「ほのかなひかり」の柔らかい感じに惹かれました。

 

短編が8本入ったもの。

主人公は老若男女さまざまで、

それぞれにちょっとうまくいかない現状と、

最後に見えてくる「ほのかなひかり」に救われる、と言った感じ。

 

著者本人のあとがきにもあった通り、

現実世界ではそんなに簡単な打開はないでしょう。

 

まぁそこは、フィクションなわけで。

ホロリとさせてもらいました。

 

特にグッときたのは、「想い出バトン」。

 

結婚して家を出ていく娘。

産まれてから成長を見守ってきた父親。

その過程で残されてきた様々なビデオ映像。

パソコンに不慣れな父がそれらを編集し、娘にプレゼントする。

 

それは、今までは両親が共にしてきて夫の知らない想い出を見せつつ、

ここからの想い出づくりはよろしく、そのバトン渡しだと。

 

じーん、と来ました。