残りの人生は~シラフで~

断酒をした事で生まれたシラフの時間に、思う事を書いていきます

Audibleを試した感想

キャンペーンがあったので、以前から気になっていた
Audibleの無料利用を申し込み、試用してみました。

結論としては、課金して今後も利用すると言う事にはなりませんでした。

ラジオやポッドキャストを愛聴している自分としては、
「聞く読書」なるサービスにも当然興味がありました。

読むよりも、インプットが捗るみたいな話も聞きますし、
例えば通勤電車で本やスマホタブレットなどを持ち出すのも
憚れるようなシーンでも、耳から聞くという選択肢は大きな魅力です。
(車内がそんな状況なのがどうこうと言うのは置いといて)

で、実際に「聞く読書」をしてみてどうだったかと言えば、
ビジネス書を1冊と、小説を1冊聞いてみた感想として、
なんか思ってたのと違うかも、というものでした。

これは自分の読書スタイルにも関係するとは思います。

例えばビジネス書なら、割と拾い読みをしていくので、
頭から順を追って最後までを読み上げられても、
逆に効率が悪いな、となってしまいました。
なんだかお説法を延々聞いているような。。。(と言ったら怒られそうだが)

過去にどなたかが書かれていたのですが、
ビジネス書なるものも「本」として成立させるために、
どうしても枝葉でボリュームをつける必要がある、と。
故に、まずは目次を見て気になるところからかいつまんで読むべし、と。

Audibleに関して言えば、あまりその用途には向かないように思いました。

では、頭から順を追って読んでいく必要のある小説はどうだったか。

読んだ(聞いた)小説は、伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」、
前から読んでみたかったやつです。

こちらはたのしかったです。
散歩をしながら聞いたのですが、伊坂節全開といった感じで、
いつもの軽妙な登場人物同士の会話や、クスッときてしまう言い回し、
唸る伏線などを朗読スタイルで聞くのは向いているとも思え、
たのしい体験ではありました。

ただ、これも(比べちゃいけないかもですが)通常の読書体験とは異なるし、
なんか朗読の人の解釈で感情入れて読まれるのもちょっと抵抗もありました。

また、電子書籍で小説を読む時にも感じるのですが、
本の厚さや重み、残りページが減っていく感覚、
こういったアナログ体験には、なかなか勝てないな、と。

kindleで言えば、章の読み終わりまでの目安時間を
表示してくれたりしているものの、指で感じる残ページ数の
体感的な方が直感的でいいのでしょう。

更に言えば、エンディングや後書きまで読み終えてから、
閉じた本のパタンと言う音も、電子書籍では真似られない
読書体験の一部だと思いました。

とは言え、kindleやAudibleを否定するつもりもないし、
それぞれの良さは絶対にあるとも思っています。

今回に限っては、試用で一旦Audibleは終えたいと思います。

・・・なんて言いながら、無料期間ながら付与されたコインによって
購入した本があるので、もう少しお散歩の友にしてみようと思います。