上映期間の最終日、ぎりぎりで観てきました。
このコロナ禍の中で、田舎に集まった最小限のメンバー、
スタッフで収録されたドキュメンタリー調の映像作品だったが、
クラプトン始めいつものバンドメンバーのパワフルな演奏を楽しめた。
個人的な所感では、さすがにここ5〜6年くらいは
クラプトンの弾くギターも衰えが見えるようになっていた。
それは当然加齢もあるだろうし、末梢神経障害の影響もあるだろうが、
ミストーンが増えたように思うし、運指にたどたどしさを感じる事も増えた。
それを謝らなければならない。
今作での演奏は、どれもパワフルなものだった。
「指が痛い、休憩しよう」と言うシーンが度々出てきたが、
どの曲でもギタープレイはもちろん、声量も相変わらずパワフルだった。
これまた勝手な印象だが、エレキをピックで弾くスタイルよりも、
アコギを指弾きするスタイルの方が、今は合っているのかもしれない。
指弾きのソロでは、弦を持ち上げるようにして弾く分の「タメ」が
自然に入っている分、自分が感じている違和感が少ないのかもしれない。
そして、ナット側でのポジションでの開放弦へプリングするプレイでの
スピーディーさは、やはり圧倒的。
通例であれば、2〜3年毎に来日してくださっており、
前回は2019年だった事を考えると、「そろそろ」期待してしまうのだが、
なにせこのコロナ禍。
悔やまれます。
そんな状況だけに、この作品は大いに価値があった。