なんだか読後感はあまり気持ちの
いいものではなかった一冊。
時系列としては逆になってしまった、
先日読んでいた前作にあたるもの。
「境界線」より前の時期ではあるものの、
311後であるところは同様。
そして、311による人や街の変化も重要な要素に
なっているところも、同様。
ただ、今回は「生活保護」が主題になっている。
うーん、とある芸能人の親の不正受給だとか、
世間を騒がせた時代がありましたなぁ。。
この作品との時系列は調べていないですが、
自然と連想させられてしまいました。
そして、そんな不正受給は易々できないよ、
というのが作品内の話であり、
おそらくそれが現実なのだろうと思わせる話。
小説ならではの仕掛けに唸りつつ、
「護られなかった者たちへ」の意味を考え、
嫌な気持ちの読後感を味わいました。