室井慎次2部作をイッキ見して、一週間。
まだ余韻に浸っている自分がいます。
主に、寂しさですが。。。
世間では、酷評している人もいるそうで、
まぁ感想は人それぞれで良いわけですが、
自分にとってはやっぱり良作だったな、と。
当初はキャリア組として単純に上を目指していた室井。
だが、青島との出会いにより上に行く意義を見つけた。
そして、組織を変えることを第一に、
時に青島から誤解を受けながらも動き続けた。
しかし果たせなかった。
果たせなかったことを悔やみ、組織を離れた。
そんな自分を負け犬、逃げてきたと新庄に打ち明ける。
そんな心境ながら、新しい暮らし。犯罪者孤児との暮らし。
実の子はいない室井が、子どもたちとの生活を通じて悩み、心配し、でもそれが楽しい、と。
もっとこの家を大きくしたい、と酔って嬉しそうに語った姿。
連ドラ時代から数えて30年弱の時間軸を思えば、
ここまでのキャリアと最期を思えば、
壮大なストーリーを観てきたな、と満足感とともに
喪失感もまた感じている次第です。
例えば、今回の前後編のストーリーにケチがついているようですが。
では、えらくなって改革を果たせた未来だったら、どうだったのか?
それもそれでフィクションすぎるのではないか。
または、相変わらず昇り詰めきれず奮闘している、
現役続行のシナリオだったらどうか?
これまた、過去作の繰り返しの面があるのではなかろうか。
そんなことを考えれば、今回のストーリーも全く悪いものではなかったと思う。
過去の事件や関わった人たちとの再開も、
幕を下ろすに至る流れに華を添えていたと思う。
何より、自分にとって踊るシリーズは
やはりただのドラマではない特別なものだということを
改めて感じているところであります。